「インタラクティブ」レポートの作成

インタラクティブ テンプレートは、レポートの生成に先立ちプロンプトを出力して追加情報の入力をユーザーに要求します。インタラクティブ テンプレートが評価されると、フォームを用いて欠けているパラメータの入力をユーザーに要求します。このチュートリアルでは、インタラクティブ レポートを作成するためにさらに必要になる手順について説明します。この先に進む前に、スケジュールド レポートのテンプレートの作成とインストールを行う基本手順に習熟しておいてください(ユーザー独自のレポートの作成を参照してください)。

インタラクティブ テンプレートは、何度も複製される可能性のある標準レポートを作成するのに便利です。たとえば、一連のチャートをウェブ サーバーごとにプロットしたい場合、インタラクティブ レポートでは、ユーザーは出力したい一連のチャートを指定できますが、具体的なウェブ サーバーの入力はそのテンプレートが評価されるときに要求されます。これにより、任意のウェブ サーバーについてのレポートをオンデマンドで容易に作成することができます。また、継続的にモニタしたいウェブ サーバーについての周期的レポートも簡単にスケジュールできます。

レポート テンプレートは、その中で使用されるask指示語により、インタラクティブ テンプレートになります。図1は、ウェブ サーバーのトップ クライアントを明らかにするためのインタラクティブ テンプレートを示しています。

<inmon>
action=ask;
askCategory=Host;
askName=Web Server;
askDescription=Characterize traffic to a web server;
askTitle=Web Server Report;
serverAddress.default=www.inmon.com;
serverAddress.prompt=Enter the name of web server;
serverAddress.required=YES;
description.prompt=Enter a description of the web server;
date.default=yesterday;
date.prompt=Enter time interval;
date.options=today,yesterday,thisWeek,lastWeek;
date.required=YES;
</inmon>

<inmon>
action=index;
category=Web Servers;
name=$serverAddress;
</inmon>

<html>
<head>
<title>Clients of <inmon>action=print; variable=serverAddress</inmon></title>
</head>
<body>
<h1>Clients of <inmon>action=print; variable=serverAddress</inmon></h1>
<p><b>[<inmon>action=date; format=range</inmon>]</b></p>
<p><inmon>action=print; variable=description;</inmon></p>

<inmon>
action=report;
reportName=TopN;
reportFormat=chart;
tableType=TCP;
serverPort=80;
categoryColumn=serverName;
valueColumn=bytes;
resultTruncate=20;
includeData=yes
</inmon>


</body>

</html>
図1 ウェブ サーバーの概要を出力するレポートのためのテンプレート ファイル

テンプレート内のレポーティング指示語は青色でハイライトされています(各パラメータの詳細につきましては、ヘルプ : Reports : テンプレート : パラメータを参照してください)。黒色のテキストは全て通常のhtmlです。

このテンプレートは、任意のテキスト エディタ(Windowsのnotepadなど)を用いて作成できます。作成したファイルを、ご使用のPCにたとえばwebserver.txtという名前で保存してから、Server > ReportsフォームのUpload new report templateファンクションを使用してテンプレートをインストールしてください。

図2 レポートの実行

テンプレートwebserver.shtmlがInteractive templatesテーブルに表示されます(図2を参照してください)。レポート テンプレートをテストするには、Runリンクをクリックしてください。

図3 サーバー名の入力を要求する

図3に示すフォームは、テンプレートに定義されている情報の入力を要求します。askTitle<parameter>.default<parameter>.promptおよび<parameter>.optionsの値により、このフォームに表示されるフィールドが決まります(図1を参照してください)。

ウェブ サーバーの名前と説明を入力してからRunボタンをクリックしてください。指定されたサーバーのトップ クライアントを示すレポートが生成されます(図4を参照してください)。

図4 Clients of web serverレポート(2003年4月1日0時0分~2003年4月2日0時0分)

このレポートを毎日実行するようにスケジュールしたい場合には、Runボタンの代わりにSchedule ボタンをクリックするだけです。新しいインタラクティブ テンプレートがインタラクティブ テンプレート リストに表示され(図5を参照してください)、スケジュールされたレポーティング周期ごとにそのレポートが実行されるようになります。

図5 レポートのスケジューリング

インタラクティブ テンプレートのインストールが終わったので、このレポートもReports>Interactiveメニューから利用できます(図6を参照してください)。テンプレート(図1)内のaskCategoryaskNameおよびaskDescriptionの値により、このインタラクティブ レポートがメニューのリストにどのように表示されるかが決まります。

図6 Reports>Interactiveリスト

このリスト内のWeb Serverリンクをクリックすると、情報の入力が要求され、レポートをRun(実行)できるようになります(図3を参照してください)。ただし、レポートのスケジューリングは管理者にしかできないので、一般ユーザーはScheduleボタンを使用することはできません。

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